トップページ − 大型自動二輪免許取得 後記
教習所に通うことで感じた事、学んだ事
自動車教習所に通った4週間。思えばあっという間の出来事でした。
教習バイクのCB750の重さに四苦八苦し、とんでもないことにお金を使ってしまったのか、と少し後悔した教習の1時間目と2時間目。たとえ免許を取得できたとしても、日常の生活の中で750ccのバイクに乗ることはないだろうなと考えてました。

教習が終われば左手の握力が無くなり、身体は汗びっしょり。大型バイクに乗るってことは体力が必要なんだとも感じました。車庫からバックで出す時に転倒しましたからね。今思えば笑うしかないような出来事です。

それが第2段階の終わり頃には、振り回されていたCB750を思ったとおりに操れるようになり、アクセルを開けることに快感を感じるようになってました。もちろん教習所内ですから、頑張っても時速40kmオーバー程度。でもコース回るのが楽しくて楽しくて…

今回の教習所体験で感じた事、学んだ事は山ほどあります。一発試験にチャレンジする場合に比べ、金銭面では大きな出費となりましたが、支払った金額以上のものを得たと思っています。教習所で大型自動二輪の免許を取得することは、決して負け組ではありません。一発試験では得ることのできない貴重な体験を経験したことは、今後の安全運転や事故防止に大いに役立つと考えています。

一発試験と教習所の卒業検定
免許センターでの一発試験と教習所の卒業検定。どちらが難しいと思いますか?
多くの方が思っているように、免許センターの一発試験の方が難しいと思います。でも考えてみれば課題走行の条件は同じです。一本橋は10秒以上、波状路は5秒以上、スラロームは7秒以内です。急制動だって11M(雨天14M)は同じです。

つまり、一発試験も教習所の卒業検定も、必要なテクニックのレベルは同じなんです。ここは重要だと思います。だから教習所を卒業した人は一発試験に合格した人よりも劣るってことは絶対にありません。

では何故免許センターでの一発試験の合格率は低いのか?
教習所では第2段階の後半に入ると、検定コース走行が教習のメイン課題となります。教官は一緒に走ることで、ウインカーの出す位置、進路変更の位置を細かく教えてくれるのです。一発試験にはこれがありません。自分でウインカーや進路変更の位置を考えます。教習所の検定では、教官の走りをコピーすることができれば、安全確認や法規走行は100点です。

検定では課題走行が100点でも法規走行ができなければ不合格。お金を払って免許センターの1日講習会で検定コースの走り方を教わった方の合格率が高いことからも、法規走行での減点はバカにできません。(埼玉県鴻巣免許センターの安全講習受講料は1日 15,000円だそうです)

そうそう蛇足ですが、今後の大型二輪教習は1300ccの大型バイクに変わっていくようです。2011年6月の今はCB750ですが、やはりリッターバイクが当たり前の時代になり、メーカーもナナハンよりも人気のリッターバイクに主力がシフトしています。そんな背景もあり教習バイクからナナハンが消えていくそうです。もっとも教習用のバイクの排気量は700cc以上ということなので、規定上では1000ccも1300ccも当然OKなのです。
しかし教習を受ける側にしてみると、重量が30kg程度は重くなることは不利になります。タイヤが太くなって重量が増すので一本橋だけは難易度が下がるかもしれませんね。でもクランクやスラロームは明らかに難易度が上がります。大型自動二輪免許を取得するなら今!なのかもしれません。

転倒から学ぶ
一本橋でエンストして転倒する人。クランクでバランスを崩して転倒する人。S字で縁石に乗り上げて転倒する人。極めつけは急制動で思いっきり転倒してる人。
私自身も一本橋と狭い場所でのUターンで転倒を経験しました。教習バイクにはエンジンガードが付いてるからバイクは壊れない。そしてプロテクターで完全防備してるからケガもしない。
教習所では転倒が当たり前、毎時間誰かがどこかで転倒しています(笑) そのほとんどが低速での転倒だから、すぐに起き上がってバイクを起こして教習を続けています。

考えてみると、この転倒体験ってとっても貴重ですよね。一般道ではたとえ低速での転倒でも危険です。後続車にひかれる可能性だってあるし、プロテクターを装着していないから自分自身がケガをすることだってあります。
つまり、バイクで転倒するってことは非日常的な体験なんです。転ぶ事を学ぶのも教習所だからこそ可能なんですね。

逆にスラロームの練習走行では、ここまで倒してもバイクは転倒しないんだ、って事を学びます。始めはおっかなびっくりハンドルでパイロンを回りますが、慣れてくるとアクセルを開けることでバイクが起き上がることがわかってきます。バンクしたバイクってアクセル開けると起き上がるんだ! その度合いを安全に学べるのも教習所ならではではないでしょうか。

私も教習を終え、プロテクターを装着したウエアを購入するつもりです。転倒した経験は決して無駄にはなりません。プロテクターがいかに身体を守ってくれるかを知ることもできました。そしてエンジンガードが付いたバイクって壊れないもんなんだな、と転倒シーンを見るたびに感じました(笑)

急制動から学ぶ
路面がドライの場合は11M。そしてウェットの場合は14Mの停止線の前で止まらなければならない課題の急制動。急制動自体はさほど難しくなく、いかに時速40kmでブレーキングポイントに入るかが成功のカギだと思っています。

この急制動ですが、見方を変えてみると、バイクって止まるまで11Mも必要なのか?って思いませんか。たかだか時速40km。そして止まるぞ!と身構えても止まるのは11M先なのです。

時速40kmなんて原付バイクだって楽に出せるスピードです。ましてや大型バイク。時速40kmで走行することは少ないはずです。一般道路なら平均時速は60kmだと思います。11Mじゃ止まれないですよね。
私は急制動の練習中に時速50kmでブレーキングポイントに突っ込んで11Mラインをオーバーしました。

もしかすると急制動という課題は、身構えて準備してもバイクが止まるまでは10Mも必要なんだよ、ってことを暗に教えるためにあるのかもしれません。そう考えると一般道で安易にスピードを出すことがいかに危険か。そんなことを学んだ気がします。

一本橋、クランクから学ぶ
なんの意味があるのかわからない一本橋。だって公道で縁石の上を走る人はいないでしょう(汗) クランクだって、わざわざパイロンを道の中に置いて狭くしてるし… こんな道あったら避けて通りますよね。

低速走行とバランスの練習だってことはわかります。でもこれがバイク走行では大事だったんです。
私は落ちてばかりの一本橋が、いつ頃からか落ちる気がしなくなってました。GZ150でひたすら練習しましたから。そうなった時、普段の走行に変化があることに気付きました。

私は中型自動二輪を取得してからのブランクが長く、さらにはずっと原付スクーターに乗っていました。当然後輪のブレーキは左手です。だからGZ150で止まる時も前輪ブレーキで止まっていたのです。一時停止してちょっと前へ出る時にも前輪ブレーキで止まっていたからカックンです。おまけにふらつきます。
一本橋やクランクの練習では1速での低速走行、さらにはリアブレーキを引きずります。慣れてきてからは、前の車が減速してゆっくり止まる時や、一時停止後にちょっと前に出る時などではリアブレーキを使うように変わりました。すると、すーっと止まってバランスを崩さずに左足がぴたっと地面に降ります。それまでは重さ150kg程度のGZ150で止まるたびにふらついてましたから(汗)

トロトロ走れるってことは案外重要なことなんだなって認識しています。

S字、スラローム、Uターンから学ぶ
私はUターンの練習中に縁石に乗り上げてしまい派手に転倒しています(笑) S字やスラロームでも同様ですが、かなりバイクが傾いた状態になります。もちろん始めはバイクを倒すことが怖くて直立状態で曲がってました。

傾けるのが怖くなくなった分岐点は、アクセルを開けた状態、つまり後輪に駆動力がある状態ではバイクは起きようとするってことを身体で覚え始めた頃からです。本当にココがわかってくるとスラロームが楽しいですよね。

一般道の走行のどこに役立つのかって事を考えた場合、真っ先に思いつくのが交差点での左折です。私はいつも狙ったラインよりも大回りしていました。今では交差点の角を小回りで旋回できるようになったのです。周りの人が見た場合でも、よたよたと交差点を曲がるバイクよりも、ぎゅんと小回りして交差点をクリアしているバイクの方が上手に見えるはずです。

安全確認から学ぶ
今回教習所に通って一番変わったのが安全確認かもしれません。普通自動車の免許も取得して30年。安全確認がかなりおざなりになっていることに気付かされました。幸い事故の経験はありませんが、ひやっとした事は何度かあります。元々スピードを出すほうではないので助かってはいますが…

教習所の法規走行では、いたるところで安全確認。右見たり左見たり忙しいですよね。例えば外周コースへ出る場合、障害物が無い教習所ですから車が来ないことはわかっています。だけど交差点へ入る前には右見て左見て… これやらないとクラクション鳴らされて教官に怒られますからね。
そして極めつけは乗車と降車手順です。後方の安全確認をしてからバイクにまたがる人はいないと断言してしまいます(汗)

そんな安全確認ですが、検定での法規走行の対策として普段のバイク通勤で意識して行っていたのです。そうしたら、いつの間にかちゃんと確認しないと怖く感じるようになってしまいました。もちろん車の運転中も同じです。

18歳で車を始めて運転した初心者の頃のようです。人を傷つけてしまったら一生負い目を背負わなければなりません。自分だけではなく家族にも迷惑がかかります。そんなことを認識させられた気がします。

最後に
大型自動二輪の卒業検定に合格し、鴻巣運転免許センターで新しい免許証の交付手続きも済ませました。詳しいことは免許証センターのページに書きましたが、あらためてゴールド免許のありがたさを感じました。

片道2時間はもうこりごり。さらには交付まで約3時間。もう2度と鴻巣運転免許センターには行くまいと心に決めました。

今のままゴールド免許を維持すれば、更新も5年に一回。そして歩いて5分の地元の警察署で手続きができます。待ち時間も1時間未満。この差はいったいなんなんでしょう。何故埼玉県には免許証センターが1つしかないのか?という不満もありますが、嘆いたところでどうなるものでもありません。

それよりもいかにゴールドを維持するか。
安全確認を怠らず事故を起こさないことはもちろんですが、通勤途中で歩道を走ったり(をぃ)、一時停止を無視したりすることが無いように心がけます。どこでおまわりさんが見ているかわかりませんから…
いや、違う違う! おまわりさんに捕まりたくないからやらないのではなく、安全の為、ゴールド免許の為にやらないんですよね。全て安全に車やバイクを走行させるためです。おまわりさんは関係ありませんm(__)m

管理人ひらにより
年甲斐も無く大型免許を取ろうなんて… 四十肩、五十肩、さらには老眼にも負けずに教習ストレート、卒検一発で大型免許を手にしました。
その約4週間の出来事だけで、これだけのサイトを作ってしまう私ってすごい!とかの冗談は置いておいて、これから教習所で大型免許を取ろうという方のお役に立てる部分もあると思い、マジメに作り上げました。

ライディングテクニックやメカ的なことは素人です。でもその素人なりに感じたことを書いています。

もし当サイト「大型自動二輪.com」を見て、大型自動二輪の免許が欲しくなったよ、とか、検定合格したよ、なんて報告は大歓迎です。是非とも掲示板に書き込んで下さい。

それでは安全運転で!!